Microsoft Virtual PC 2004

2006年7月30日 メールはこのアドレスへお願いします

フリーソフトの作者としては,自分が作ったソフトの動作確認のために,Windows98上でのExcel97を使いたいときがある。そのためハードディスクにパーティションを作り,パーティションごとに異なるOSを入れてきた。しかし動作確認のためにはパソコンを再起動する必要があり少々面倒に感じていた。しかし最近(2006年夏)従来は売り物であったMicrosoft Virtual PCが無料でダウンロードできるようになったので試してみることにした。

※ Virtual PC を動かすには WindowsXP/2000 Professional 等が必要です。

まずMicrosoft社のホームページからVirtual PCをダウンロードして,自分のパソコンにセットアップする。デスクトップ上に「Microsoft Virtual PC」のアイコンができるのでダブルクリックする。「Virtual PC コンソール」が開くので「新規(N)」ボタンをクリックして指示に従う。

「バーチャルマシンの作成(C)」を選択

適当なフォルダ名を入力する

バーチャルマシンに入れるつもりのOSを選択する

「推奨RAMを使用(U)」を選択

「新しいバーチャルハードディスク(E)」を選択

バーチャルハードディスクの名前を入力

「Virtual PC コンソール」の「設定(T)」ボタンをクリックすると各種設定ができる。

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Windows95やWindows98のインストールはMS-DOSの知識が必要だ。AUTOEXEC.BATやCONFIG.SYSを編集したことがない人は無理だろう。まずWindows98の起動ディスクを準備する。起動ディスクをパソコンにセットして「Virtual PC コンソール」の「起動(S)」ボタンをクリックする。もしフロッピーディスクから起動しない場合はVirtual PCのメニュー「フロッピー(F)」から「物理ドライブA:の制御」を選んで「操作(A)」から「リセット(R)」を選んで再起動する。ついでに「CD(D)」の「物理ドライブF:の使用」も選んでおいた方が良いだろう。またはCD-ROMから起動する手もある。

起動ができたらfdisk.exeで仮想ハードディスクに基本MS-DOS領域を作成して,format.comで仮想ハードディスクをフォーマットする。物理フロッピーディスク,仮想ハードディスク,物理CD-ROMが使えるようになったらWindows95などのCD-ROMを入れてセットアップを始める。

[Alt]+[PrintScreen]が利かないのでデジカメで撮影

私の場合インストールに何度か失敗した。結局「新しいバーチャルマシンウィザード」の言うままにするのが良いようだ。下手に自分で設定をいじると良くないようだ。こうして Windows95 OSR2 とWindows98 Second Edition をインストールすることができた。

Windows95 オープニング

WindowsXP上のVirtual PC 2004で動作しているWindows95のデスクトップ


Windows98 オープニング

WindowsXP上のVirtual PC 2004で動作しているWindows98のデスクトップ

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仮想ハードディスクが使えるようになってもそれはバーチャルマシン上の仮想ハードディスクであるので不便だ。そこで物理ハードディスクにアクセスするために「共有フォルダ」機能を使う。共有フォルダは物理フォルダ上に作成して,バーチャルマシンからも利用することができる。

バーチャルマシンにWindows95などがインストールできたらメニューの「操作(A)」から「バーチャルマシン追加機能のインストール/更新(I)」を選ぶ。するとウィザードが起動するので指示に従う。私のマシン(Pentium4 2.4GHz,512MB)の場合は多少時間がかかったので,インストールが進行していないように思えても少し待った方が良いと思う。

インストールが済んだらメニューの「編集(E)」「設定(S)」から画面左の「共有フォルダ」を選ぶと,画面右の「フォルダの共有(S)」ボタンがクリックできるのでフォルダを指定する。すると物理フォルダにアクセスできるようになる。

共有フォルダはネットワークドライブとして認識されるようだ。

そのうちLinuxでも入れて遊んでみよう。

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