BitLockerに気をつけろ

2016年4月29日 メールはこのアドレスへお願いします

またBitLockerにやられた。DELLのタブレットVenue11をWindows10にアップグレードしたものの、不具合が出たのでWindows8.1に戻したら、パソコン起動時に「BitLockerによる暗号化が開始できない」というようなメッセージが出るようになってしまった。タスクトレイのアイコンをクリックするとコントロールパネルのBitLockerの画面が開くので「保護の再開」をクリックすると「TPMの初期化が必要」のようなメッセージが出て先に進めない。TPMとはトラステッドプラットフォームモジュールのことで、パソコン本体に内蔵されたセキュリティチップらしい。同じ画面に「TPMの管理」の項目があるのでクリックして「TPMを準備する」をクリックすると「TPMはロックアウトされている」と言われて先に進めない。

調べるとBIOSを触る必要があるようだ。取扱い説明書を見ながらタブレットのBIOSを起動して「BIOS Setup」を選んで「Security」から「TPM Security」を選んでも淡色にグレーアウトしていて選択できない。だいぶ試行錯誤したが「PPT Security」が有効のときは選べないようなのでこちらをチェックを外して無効にして「Apply」を押したあとで「TPM Security」にチェックをつけて「Apply」を押すことで有効にすることができた。「TPM ACPI Support」と「Activate」も有効にして「Apply」を押して「Exit」で抜ける。

コントロールパネルのBitLockerの画面を開いて「保護の再開」や「TPMの管理」の「TPMを準備する」「TPMの初期化」「TPMのロックアウトのリセット」などをすると正常に動くようになった。調べたり試行錯誤したりで半日潰れてしまい、とても疲れた。タブレットが盗難にあったときは情報漏洩の防止に役立つが、逆にそこまで必要がない多くの人にとっては厄介な機能と言えるだろう。技術力がない業者に担当させでもしたら会社のデータがすべてアクセスできなくなってしまったなんて悲惨な事態も起こるだろう。金額だけで業者選定するのではなく、技術力を評価する(自分の所で評価できないならコンサルタントを雇うとかする)必要があるだろう。


2014年8月13日

Windows8.1 Professionalがプレインストールされたパソコンを購入した。コントロールパネルを見たときBitLockerが入っていることは認識していたが、まさかドライブがBitLockerで暗号化されているとは思わなかった。興味があってBIOS/UEFIを触ってあれこれ試していたらBitLockerに閉め出されてしまってHDDにアクセスできなくなってしまった。結局、泣く泣くパソコンを工場出荷状態に初期化する羽目になった。重要なデータはバックアップしていたが、かなりの時間と手間を取られた。自分だと何とかなるが、素人には難しい作業なのでメーカーに返送する必要があるだろう。

BitLockerはWindows8/Windows7などに付属するドライブ暗号化機能である(ただしEnterprise版やProfessional版にしか添付されていない)。パソコンが盗難に遭ったときなどにデータ流出を防止できるが、逆にパスワードを忘れたり回復キーをバックアップしていないときは悲惨なことになる。パソコンはあなたを正当なユーザーだと認めてくれない。そうなるとパソコンを起動できない。もちろん自分が作ったデータにもアクセスできなくなる。

あなたのパソコンのドライブのBitLockerが有効になっていれば「回復キーのバックアップ」は必須である。必ずバックアップをしておこう。

コントロールに「BitLocer」があるか確認しよう。もしあればダブルクリックすると、ドライブが暗号化されているか確認できる。暗号化するには「BitLocker を有効にする」をクリックする。

すると「回復キー」の保存を尋ねられる。「Microsoftアカウントに保存する/ファイルに保存する/回復キーを印刷する」の中から選べる。

次に暗号化の範囲を尋ねられる。説明をよく読んでどちらかを選ぶ。

最後の「システムチェックを実行する」は実行することを推奨されている。

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