学校情報化の落とし穴 Vol.11

2005年3月17日

■ ケータイの偽着信表示

生徒指導主任をしているJ先生(仮名,51歳)。授業と生徒指導の忙しい毎日を送っていました。ある日夕方,仕事をしていると自分のケータイに電話がかかってきました。発信先を見ると「佐賀警察署」と出ていました。

何ごとかと思いケータイに出ると生活安全部少年課を名乗るLさんが電話口で話しました。「スミマセン。佐賀警察署の少年課のLです。実はそちらの高校の二年生のM君を万引きで補導しました。しかしM君は自宅の住所・電話番号を話してくれません。保護者の方に連絡を取りたいので連絡先と家族構成を教えて頂けませんでしょうか?」 M君はそんなことするような生徒には見えなかったけどと思いながらも連絡先を伝えました。


■ 教訓その11

ケータイの着信表示は偽装できることを知っておこう

実はJ先生のケータイに表示された発信元・電話番号は偽装されていたのです。電話相手は警察署の名前を出すことでJ先生を信用させて,個人情報を聞き出したのです。

海外のコールバックシステムを悪用!?発信者番号偽装振り込めを防ぐ!(All About, Inc)

《参考》 「NHKクローズアップ現代」 2005年3月16日(水)放送「追跡!振り込め詐欺~巧妙化する手口~」

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