学校情報化の落とし穴 Vol.14

2005年4月21日

■ Cc: の不適切な利用

平成17年4月に新任校長となったY校長(仮名,52歳)。今まではパソコンを敬遠してきましたが,これからはそうも言えません。今では教育委員会からの連絡が E-mail で送られるようになり,メールでのやり取りが出来ないようでは校長の役職が務まらなくなっています。先日も四苦八苦しながらメールを作成し送信したばかりです。

数ヶ月後,ようやくメールに慣れてきたY校長はメールの「CC:」欄にアドレスを記入すれば一斉に同じメールを送信できることを知りました。これは便利と思ったY校長は毎年地元の企業の方々を招いて校内で開催している学校説明会の案内をメールで送ろうと思い,昨年に頂いた名刺からメールアドレスを集めてメールを送信しました。

翌日◇◇百貨店の三重野さんから電話がかかってきた。「先日いただいた E-mail についてですが,私以外のみなさんの了解は取れた上での送信だったのでしょうか?」


■ 教訓その14

一斉配信メールの利用は慎重に

機能を十分に理解してから使用しよう!

よく分からないままメールしてはいけない

セガトイズ、商品アンケートメールで12,639人分のアドレスをCC欄に(2006年6月14日)
ゴンゾロッソ再び情報流出、「ナイトオンライン」利用者アドレスをCC送信(2006年3月3日)
佐賀市がメールアドレス誤送信(FBS福岡放送,2005年7月25日)
(たぶん Outlook Express 6にBCCのメールアドレスが表示されてしまう不具合 が原因かも知れません。佐賀市の落ち度ではないかも…)
日本データ通信協会、会員企業の担当者情報を「CC」を使って誤送信(Internet Watch)
三井不動産販売、顧客のメールアドレスを漏洩

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