学校情報化の落とし穴 Vol.21

2006年2月24日

■ 管理者権限パスワードの奪取

あちらこちらで情報漏洩が起きている昨今,学校のパソコン室の管理には細心の注意を払っているN先生。パソコンを離れるときにはコンピュータのロックをするのはもちろんソフトウェアは鍵のかかるロッカーに保管し,ネットワークの通信状況を週に一回は確認している。 ところがある日管理者権限がないと変更できないはずの変更がされていてビックリ!。すぐに他の先生方に変更をしたか確認して回ったが誰一人として変更していないということだった。

いったい誰がどうやって変更したのだろう。


■ 教訓その21

セキュリティ関係の最新情報を収集しておこう

以前から知られていた Windows でパスワードの LAN Manger ハッシュが Active Directory とローカル SAM データベースに保存されないようにする方法 の脆弱性をついて,CD でパソコンを起動するだけで簡単に管理者 administrator のパスワードを表示させる方法が出回っています。

私も実際に試してみましたが,パソコンを CD で起動するだけで五分もたたないうちにパスワードが表示されてしまいました。いずれパソコンに詳しい生徒が試すのは間違いがないことでしょう。15文字以上のパスワードに変更するか,レジストリを変更してLMハッシュを保存しない設定しておく必要があります。

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