平成14年度新教科「情報」現職教員等講習会
2002年8月28日
「モデル化とシミュレーション」の講義を終えた後,知り合いの受講者から質問を受けた。モンテカルロ法についてのものである。文科省テキストに書いてあった「モンテカルロ法ではなぜ規則正しい数字を使わず,乱数を使うのか?」に対して,私はずっと「一般的に,乱数を使った方が精度が良いから」だと考えていた。
しかしその受講者は「試行回数が多くなれば『規則正しい』と『乱数』の差は縮まってくるのではないか?。だから試行回数が多ければ,乱数を使わず規則正しく並べても良いのではないか?」という考えだった。
私の考えは「『乱数を使って千回の試行』≒『規則正しく数千回の試行』」であると考えていたので「試行回数が同じならば,一般的には乱数を使った方が精度が良い」と思っていた。結局その場では双方が納得する結論は出なかった。
そこで後日,試行回数を増やして実験を行った。その結果やはり私の考えが正しいと確信した。Excel ファイルを置いておく。
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佐賀県では平成14年7月8日~12日,7月29日~8月9日(土日を除く)に平成14年度新教科「情報」現職教員等講習会が行われる。
平成13年度版に比べて
- 「モデル化とシミュレーション」(Excelファイル)はアルゴリズムの改良やグラフィカルな要素を取り入れ若干の修正を行った
- 「情報システムの概要」(郵便料金計算システム)はほとんど変更されていない(日付を書き換えた程度である)
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新教科「情報」を憂う
以下の画像は『平成14年度新教科「情報」現職教員等講習会テキスト(1)』の273ページに掲載されている,IPアドレスについての説明である。
信じられないようなミスがあるのだが,あなたは分かるであろうか?。
執筆したのは文科省から依頼をされた教育関係者ではないかと思うが,ミスにもほどがある。ど素人が書いたとしか思えない。このミスを見過ごして,全国に配布した文科省も文科省である。このミスは平成12年度から存在するが,結局文科省がこのミスに気づき修正されることは無かった。いかに文科省が行う「情報」への取り組みが付け焼き刃的であるか分かるであろう。
さらに問題なのは,上記の文章を見てもミスに気付かない受講者もいるということである。仮にも将来生徒に「情報」を教えることになる教師がである。
粗製濫造された「情報」教員が,まともな授業が行えるのか憂えるところである。
平成13年度新教科「情報」現職教員等講習会
2001年7月30日
佐賀県では平成13年7月5日~13日,8月1日~10日(土日を除く)に平成13年度新教科「情報」現職教員等講習会が行われる。今年度もまた講師として講義をする予定である。平成13年度の資料を置いておく。
■ 単元「情報システムの概要」講義テキスト(Word 2002 で HTML 形式保存したものを一部手直し)を見る
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平成12年度新教科「情報」現職教員等講習会
2000年9月13日
佐賀県では平成12年7月10日~18日,8月2日~11日(土日を除く)に平成12年度新教科「情報」現職教員等講習会が行われた。私も講師として参加してきたので,このときの資料をまとめておく。
個人利用以外の使用を希望するときは,事前に E-mail で連絡下さい。また,気づき・間違いを発見されたときもお知らせ下さい。
- simulation.zip(単元「モデル化とシミュレーション」,Excel ファイル+講義テキスト,253K bytes)
- system.zip(単元「情報システムの概要」,Excel ファイル+講義テキスト,102K bytes)
- report.zip(「報告書」,PDF ファイル+PowerPointファイル+その他,199K bytes)
■ 単元「モデル化とシミュレーション」講義テキスト(Word 2002 で HTML 形式保存したものを一部手直し)を見る
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