■ タスク(競技)について
2005年11月11日 | |
バルーンの競技(タスク)には何種類かあるがフォトグラファーの立場からは次の三つに大別される。
- 河川敷から一斉離陸して,また河川敷に戻ってくる
- 河川敷から一斉離陸して,その後は戻ってこない
- 数キロ離れた地点から離陸し,河川敷を目指して飛んでくる
フォトグラファーが一番望むのは 1. である。離陸と競技の二つが撮影できる。2. は離陸は撮影できるが車でバルーンを追っかけて行かない限り競技の撮影は不可能だ。3. は離陸は撮影できないが河川敷で待っていればバルーンが続々やってくるので競技の撮影はできる。
競技について説明しよう。基本的にゴールにマーカーと言われるおもりを投下して,ゴール近いほど高得点が与えられる。そのため風の方向を的確につかむことが必要だ。空の高度によって風の向きは違っているので自分が進みたい方向の風が吹いている高度にバルーンを上下させ目的地にバルーンを向かわせる。そのためには他のバルーンの進む方向を参考にしたり,長年の経験を元に気象条件を予測するなどする。さらに上位入賞を目指すためには地元を熟知したパイロットを雇うこともある(もちろん雇われたパイロットは大会には参加せず,もっぱらサポートに専念することになる)。そこでゴール地点には次のような地上サポーターが出没する。
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この方がゴール地点に出没する地上サポーター。風船・釣り竿・トランシーバー・携帯電話・地図・方位磁石などを持っています。釣り竿に風船をつけて空に飛ばし高度ごとの風の向きを調べたり,そばの別のバルーンの動きを見るなどしてトランシーバーや携帯電話でパイロットに指示を出します。 |
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晴天,パターン測光,F4.8,1/640秒,マーカーを落とす瞬間。見事なコントロールでゴールのど真ん中にバルーンを持ってきました。 |
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晴天,パターン測光,F4.0,1/320秒,ゴールまでうまくバルーンをコントロールできることは稀で,ゴールから離れた地点に落ちたマーカーは審判員がスプレーでマークを付けたり(路上に落ちた場合),旗を地面に突き刺したりして(河川敷の地面に落ちた場合)レーザー測定器で距離を測ります。 |
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