2003年11月15日メールはこのアドレスへお願いします
2005年2月1日リンクを追加(デジタルARENA)
2005年4月29日リンクを追加(鯱の支柱)
2008年3月30日宵ヤマのYouTube動画を追加

■ お願い

 私が唐津に住むようになって十年ほど経ち,唐津くんちの撮影も長くやっている。今回この文章を書くにあたり間違いがないように注意をして調べたつもりだが,それでも間違いがあるかも知れない(特に唐津くんちの歴史やしきたりに関する部分)。間違いや情報があれば連絡していただきたい。

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 唐津くんちは毎年11月2日~4日に行われる。14台の曳山が町を練り歩く勇壮な祭りである。400年以上の歴史があり(ただし現在見られるような曳山が登場したのは180年ほど前から),戦時中は出征した男たちに変わって女・子供でヤマを曳いたり,昭和天皇崩御前の療養中のとき各地の祭りが中止となる中,こんなときだからこそ病気平癒を祈念して厳粛に祭りを行おうと中止をしなかったなど(そのため脅迫などがあったそうだ)祭りが始まって400年以上ただの一度も中止になったことはない(これらのことは唐津っ子の気質を良く表していると私は思う)【 新型コロナのため2020年についに唐津くんちが中止になりました 】
 写真をやっているものにとっては絶好の被写体である。

 曳山は最初に作成された1番曳山「赤獅子」を先頭に,14番曳山「七宝丸」まで一列に巡行する。順番は曳山が作成され奉納された順に厳格に決まっているので,前のヤマを追い越すことは厳禁である。ただし13番曳山の「鯱」と14番曳山の「七宝丸」は作成・奉納された時期が同じなので,日によって順序が入れ替わる。14番曳山の「七宝丸」が通り過ぎたからといって全部見物したことにはならない日もある。ちゃんと14台が通り過ぎるまで見物しよう。(この辺の話は「七町八町事件」といわれるらしい。検索サイトで「七町八町 唐津くんち」などとすると 曳山まにあ・おじゃがの独り言の「その14」唐津神祭図襖絵 絵物語 お姫様は満寿子様・直会幕の謎 などいくつか出てくる。)

 曳山は基本的には歩く程度の速さで巡行するが,ときには駆け足程度の速さになるときもある。一方,諸般の事情で(休憩のため・前のヤマが遅くて間隔が詰まってしまった・曲がり角でヤマが電柱に衝突して応急修理・けが人が出て救急車出動)ヤマが停止してしまうこともある。

ぶつかって下地が出てしまった鯛

ぶつかって下地が出てしまった鯛。2003年には全面化粧直しが行われて綺麗になりました。
けが人が出て救急車出動

けが人が出て救急車出動

 そのため全てのヤマが通り過ぎるまでには一時間位かかる。巡行中は人混みでごった返し移動するのは困難な状態になる。だから事前に撮影ポイントを絞り込んで,あるポイントで撮影が済んだら先回りして次のポイントに移動するという具合になるだろう。朝から夕方まで巡行がある11月3・4日でも巡行中の写真が撮影出来るポイントは3~4箇所だろう。


■ 撮影機材

カメラ  初心者が使うような安価なAF(オートフォーカス)カメラでは宵ヤマの撮影は難しいと思う。AFカメラでは暗い場所ではうまくピントが合わないことが多い。出来れば事前に撮影するポイントを決めておきマニュアルでピントを合わせて曳山が撮影ポイントに来たらシャッターを切るのが(置きピン)ベストだと思う。
 私はデジタル一眼レフ CAMEDIA E-10 を使用している。E-10 は赤外線で大まかにピント合わせを行った後 CCD コントラスト検出でピント合わせを行う「デュアルAF」を装備しているので,通常のカメラに比べれば夜間でもピントが合いやすいが,それでもピンぼけになる場合があった。
ストロボ  出来ればガイドナンバーの大きい外部ストロボを準備したい。元々カメラに付いている内部ストロボでは光量が不足するだろう。私はガイドナンバー50の外部ストロボを持っている。E-10 と連動して光量が自動調整される。外部ストロボが準備できない場合はテレビ局のカメラのそばに陣取るという手もある。テレビ局のカメラが撮影するときは投光機で強力な光を当ててくれるのでちゃっかり便乗しよう。
三脚
(または
一脚)
 特に宵ヤマのときにはあった方が良い。無ければ手ブレに気を付けてシャッターを切ろう。E-10はデジカメだけあってF2.0という明るいレンズが使えるので今回は持っていかなかった。ただし望遠レンズを使うときは必須だと思う。
リモート
ケーブル
(レリーズ)
 無ければ手ブレに気を付けてシャッターを切ろう。
脚立  塀の上によじ登るという手もあるが,人混みの中で狙ったポジションから撮影しようと思えば必須だと思う。
望遠レンズ  標準レンズだけでも撮影は出来るが,迫力ある撮影をしようと思ったり,被写体との距離があるときは必要だ。

 初心者の方はデジタルARENA / デジタルカメラ編 INDEXで勉強をすると良いでしょう。2005/2/1


■ 巡行コースの紹介

 地図については唐津くんち曳山巡行コースと予定時刻を参照して欲しい。実際にコースを見ていただこう。

曳山展示場

曳山展示場
曳山展示場内部

曳山展示場内部

市役所横を通り過ぎます

曳山展示場から市役所横を通り過ぎます。通りの両側には露店がたち並んで撮影には適さないかも…
市役所横から大手口バスセンター前を通り呉服町アーケード方向へ

市役所横から大手口バスセンター前を通り呉服町アーケード方向へ(手前へ)

呉服町アーケード前

呉服町アーケード前。右奥から写真手前へ
本町

本町。写真奥から手前へ

木綿町

木綿町
千代田町交差点そば

ベスト電器唐津店そばの交差点 ベスト電器が移転してしまったので2007年9月現在は千代田町交差点そば

材木町

材木町
宮島醤油そばの変則四つ角

宮島醤油そばの変則四つ角。鋭角に大きくカーブします。大きな見せ場です。

水主町

水主町
大石町

大石町

魚屋町

魚屋町
魚屋町

京町 魚屋町

札の辻橋

札の辻橋
京町から新興大橋へ

京町から新興大橋へ

アルピノ前

アルピノ前。このポジションからは電線が無くて背景はすっきりするが太陽が出ていると逆光になってしまう。曇り空なら良い写真が撮れるかも。
西日本シティ銀行前

福岡シティ銀行前 西日本シティ銀行前

京町アーケードを横切り中町へ

京町アーケードを横切り中町へ
カーブして奥へ

写真左からカーブして奥へ

呉服町アーケードの大手口側

呉服町アーケードの大手口側。手前から左奥へ
唐津駅から市役所への大通り

唐津駅から市役所への大通り。左からカーブして奥へ。

曳山が勢揃い

11月4日12:30~14:30まで曳山が勢揃いします。奥からカーブして左へ
平野町

平野町。奥からカーブして左へ

新町

新町。奥からカーブして左へ
刀町

刀町。右から左へ直進

左奥からカーブして右へ

左奥からカーブして右へ
手前から左奥へ

手前から左奥へ

市役所前

市役所前。奥から手前へ直進。このポジションも電線が無いので多用されます。
市役所前

市役所前。手前から奥へ。

唐津第一ホテル前

唐津第一ホテル前。手前から奥へ。
坊主町交差点

坊主町交差点。奥から左へ。

坊主町郵便局前

坊主町郵便局前。奥から右へカーブ。ただし11月3日の曳込みのときは奥から手前へ直進します。
北坊主町交差点

北坊主町交差点。奥からカーブして右へ。曳き出しのときは右からカーブして奥へ。

大成小学校グラウンド

曳込み行われる大成小学校グラウンド。平成16年4月からは統廃合で無くなってしまいます。曳込み・曳き出しのときは歩道橋はマスコミ関係者等しか上がれません。
大成小学校グラウンド

元々は砂浜だった所で,大成小学校が出来てからは唐津くんちのときだけはグラウンドを掘り返して砂地にします。

江川町

江川町。この辺りも休憩のため曳山が停止するそうです。

西朝日町

西朝日町
朝日町

朝日町

坊主町交差点

坊主町交差点。11月2・4日はこの辺で曳山が停止する可能性が大です。
唐津第一ホテル前

唐津第一ホテル前。奥から手前へ。

市役所前

市役所前。奥から手前へ。
曳山展示場へ

手前からカーブして左奥の曳山展示場へ戻って行きます。

11月2日宵ヤマへ

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