■ 測光について

2005年11月11日メールはこのアドレスへお願いします

バルーンを撮るときに注意することのひとつに測光がある。カメラは明暗に大きな差がある被写体の撮影は苦手だ。空を飛ぶバルーンを通常の測光(デジタルESP測光=画面全域の測光を元に露出を決める)で撮影すると「明るい空」と「空に比べればはるかに暗いバルーン」の明暗の差がありすぎるためバルーンが暗く写ってしまう場合がある。そこで中央重点測光(画面中央部とその周辺だけを測光)やスポット測光(画面中央部だけを測光)に切り替えてやるか,露出補正をする必要がある。こうするとバルーンが暗く写ることを避けることができる。とくに曇り空のときは影響が出てしまうようだ。

暗く写ったバルーンの写真

曇り空,パターン測光,F4.0,1/320秒,バルーンが暗い。画像ソフトでレベル補正すれば使えないことはないけど…
暗く写ったバルーンの写真

曇り空,パターン測光,F4.8,1/640秒,バルーンが暗い


日中は太陽は空高くにあるので早朝のときほどは影響を及ぼさないがそれでも影響が出てしまう。中央重点測光やスポット測光を使うか,露出補正するか,うまく撮れることを期待して多くの枚数撮影してみよう。

日中はうまく撮影できます

晴天,パターン測光,F4.0,1/320秒
でも失敗写真になることも

晴天,パターン測光,F4.8,1/640秒,測光をカメラにまかせたため若干暗くなってしまった。


バルーンの飛ぶ方向にもよるが夕方になると逆光になる場合がある。この場合も測光もしくは露出補正が必要だろう。

逆光だとバルーンがうまく撮れません

雲の間から夕日,パターン測光,F6.3,1/640秒
逆光のときはスポット測光を使った方が良いでしょう

夕日,スポット測光,F4.8,1/640秒

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